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ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

中日本ハウス様 住宅構造模型の制作 4

Category: 建築模型オフィスブラボーワン  
木造軸組みの制作

最後に残ったのが木造軸組み、いわゆる在来工法ってやつです。
最初はプラ材で作ろうかと思ったのですが、塗装しなくてはならないし、
木を表現するなら木を使ったほうが手っ取り早いので、
ホームセンターで売っているヒノキの工作材を使うことにしました。

基礎

まずは、基礎を作ります。
グレーの紙を貼った3ミリのスチレンボードで、ベタ基礎を作ります。
写真なのにこうやって見ると、なんだかCG画のように見えますね。

土台接着

この上に、土台となる3ミリ角のヒノキ材を接着していきます。

土台完成

土台が完成しました。
実際にはこの上に、大引(おおびき)や、根太(ねだ)、火打土台(ひうちどだい)
といった部材が来るのですが、そこまでやると煩雑になり、
構造模型としてかえって分かりづらくなるので、そこは省略します。

壁面制作

次に壁を作ります。
実際の建て方なら土台の上に柱を立てて、1階から2階へと徐々に組み上げていくのでしょうが、
模型でそんな作り方をすると作りづらいので、ツーバイフォーと同じように
まず3階分までの壁面を作ってしまいます。
3ミリ幅の材のセンターに2ミリ幅の材を接着するために、0.5ミリ厚のボール紙を下に敷いて
接着しています。
こうすれば等間隔の空きをとってセンターに接着できます。
我ながら、よく考えました。

壁面完成

壁面が2面分完成しました。
まずこの2面を立てて、水平垂直の基準とします。

1階終了

基準をもとに1階から作っていきます。
ここでも大切なことは、材料を正確な長さで切り出すことです。
長さにばらつきがあると、隙間が出来たりゆがんだりしてしまいます。

2階終了

2階が終了しました。
比較的やわらかいヒノキ材とはいえ、これだけ何本も切っていると指が痛くなってきます。
そして、予想以上に時間がかかります。

3階終了

ようやく3階まで来ました。
写真で見てるとあっという間ですが、実際作業していると、
いつまでたっても終わらないって感じです。(笑)
面白いことに、作り始めた頃グラグラしていた壁面も、柱が増えるごとにしっかりしていき、
3階まで来ると、指で押してもビクともしないくらい丈夫になりました。
軸組み工法の強度を模型で実感できました。

小屋

小屋を組み上げて、いよいよ完成です。
うわあ、すごい密度感。
これでも実際の構造よりかなり省略しているのですが、とても精密な感じがします。
屋根の垂木(たるき)を全部つけると、内部の構造が見えにくくなるので、
あえて、奥の5列分だけとしておきました。

完成

ここまで作るのに6日かかりました。
重量鉄骨が2日、ツーバイフォーが3日なので、予想通り一番手間がかかりました。

構造模型完成

で、これを展示台に3つ並べると、めでたく完成です。
納期にもギリギリ間にあいました。
同じ大きさ、同じ間取りの建物で、3つの工法の違いが比較できる模型です。
今回いくつか初めての作業にもトライして作り上げることができ、自信につながりました。

中日本ハウス様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


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テーマ : お仕事日記    ジャンル : ビジネス

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プロフィール

bravo-1

Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
http://bravo-1.wix.com/home

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