ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

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不定期連載ノスタルジックプラモデル 39

Category: ノスタルジックプラモデル  
タミヤ 1/35 シュビムワーゲン

日本航空のよど号がハイジャックされ、国民全てがテレビに
釘付けになり、大阪では万国博が開催され、
日本中がお祭り騒ぎになった狂乱怒涛の1970年。
この年、小学4年生だったヒロナリ君は、
ついに運命と出会ってしまいました。

タミヤミリタリーミニチュアシリーズNo.3シュビムワーゲン。
このキットは、ヒロナリ君にとって大転換点となったのです。

ヒロナリ君はそれまでにもタミヤをはじめ、各社の戦車模型を
作ってきましたが、それらはあくまで
「自分で組み立てる動くおもちゃ」の範疇を越えていませんでした。
しかし、シュビムワーゲンは子供のおもちゃなどではなく、
ワンランク上の大人のホビーを主張していました。
戦車やクルマの模型はゼンマイやモーターで動くのが
当たり前だった時代に、なんとタミヤは動かない飾っておくだけの
クルマの模型を発売したのです。
それも、誰でも知ってるアメリカのジープならまだしも、
ドイツのシュビムワーゲンなどという、
誰も知らないような車をです。
現在でも、ミリタリーファン以外の日本人で、ジープは知ってても、
シュビムワーゲンを知ってる人は、まずいないでしょう。
こんなマイナーで、しかも動かないプラモデルなのに、
このキットは動かないからこその面白さや奥深さを、
ヒロナリ君に教えてくれたのです。

シュビムワーゲン
まず、箱絵が素晴らしい!
スタイリッシュなドイツ兵をとても魅力的に描いているのは、
大西将美氏。
とくに立っている将校は、映画俳優を思わせるカッコよさ。
よく見ると、シュビムワーゲンという文字の上に、
小さくフォルクスワーゲンジープとあります。
おそらく認知度の低い車両なので、ジープのドイツ版という説明を
入れなくてはならなかったのでしょう。
しかし、パッケージデザインという観点で見れば、イラストも
文字のレイアウトも、現行の2代目シュビムワーゲンより、
40年前(!)の初代シュビムワーゲンのほうが断然上です。
このへんがタミヤのデザインワークのすごいところ。
同時代の他のメーカーのパッケージは今見ると、
なんとも懐かしいレトロな味わいがありますが、
タミヤのホワイトパッケージは古臭さなどまったく感じさせません。

パーツ
久しぶりにストック棚から引っ張り出してみると、
パーツは恐ろしく少なくて、びっくりしました。
組み立てだけなら、どんなに丁寧にやっても
1時間もかかんないでしょう。
足回りなんか大胆に省略されてて、ホイールに金属シャフトを
差し込むだけの、いたってシンプルな造りです。
金属シャフトは、その後、コストダウンのため、
プラパーツに変更されましたが。
それでも、当時の基準から見れば、驚異的な精密さでした。
特にタイヤに刻まれたタイヤメーカーのロゴには驚きました。
今でも、コンチネンタルとはっきり読み取れます。

フィギュア
そして、フィギュア!
これが無ければ、ここまで魅力的なキットには
ならなかったでしょう。
車両とフィギュアを組み合わせて、ひとつの場面を構築するという
ミリタリーミニチュアシリーズのコンセプトを、
シュビムワーゲンは、ここで強烈に打ち出したのです。
なるほど、現在の目で見れば、おおらかな出来のフィギュアですが、
当時は最高水準の出来でした。
助手席の兵士は、腕のパーツが2種類入っていて、
MP40かMG34のどちらかを、握らせることが出来ました。
いったん接着してしまうと変えられないので、
どちらにしようか悩んだものです。
で、このシュマイザーMP40がかっこいい!
戦争映画のドイツ兵がいつも持ってるマシンガンなのですが、
1/35とはいえ、このスマートで美しい銃を、
自分のものに出来るのは大変な喜びでした。

組み立て説明書
キットも凄いですが、説明書がまた凄い!
キューベルワーゲンの解説だけでなく、軍服や階級章の解説が
事細かに書いてあったのです。
ドイツ陸軍には、国防軍と戦闘親衛隊という2つの組織が
あり、制服や階級章が違うということを知ったのも、
この説明書のおかげでした。

軍装解説
このイラストを描かれたのはどなたか知りませんが、
現在説明書でイラストを担当されている上田信氏より、
こちらのほうがずっと好きです。
昔、「人生で必要なことは全て幼稚園の砂場で教わった」
というタイトルの本がありましたが、(読んでませんが)
ヒロナリ君にとっては、まさに「ドイツの軍装の基本は、
全てシュビムワーゲンの説明書で教わった」でした。

ディオラマ写真
そして、説明書の最後に載っていたこの写真が、
ヒロナリ君の心をつかんで離しませんでした。
今見れば、なんとも素朴な出来のディオラマですが、
車両とフィギュアを組み合わせて、ひとつの場面を作るディオラマ
という奥深い世界を、ヒロナリ君に垣間見せてくれたのです。
僕もこんなのを作ってみたい、そんな気持ちが湧き上がり、
それがこの歳までずうっと続いているのです。

これだけの、夢と感動が詰まったプラモデルが、たったの200円!
もちろん、今とは貨幣価値が違いますが、それにしても安すぎる!

もともと、タミヤは好きでしたが、このキットによって
タミヤへの信頼は、ほとんど信仰に近いものになりました。
これ以降、ほかのジャンルの模型もたくさん作りましたが、
ヒロナリ君は、本質的にはAFVモデラーになったのでした。

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Comments

シュビムワーゲン
ヒロナリさん今晩は!記事拝見いたしました。
主人もヒロナリさんとおなじシュビムワーゲンを持っているのですが、やはりディスプレータイプのカッコよさに引かれて購入したと言っていました。
私も実際にボックスアートをみた事があるのですが、
今発売されている物と遜色ないほど素晴らしいものだと思います。
ところで昨年のモデラーズフリマin静岡の時に
海洋堂のシュビムワーゲンがキューベルワーゲンと共に
会場に展示されました。
またエンジンをかけてみんなに見せてくださったのですが、
とても迫力があって最高にカッコよかったです。
携帯でその時の模様を動画撮影してきたのですが、
いつか公開できる技術が出来ましたら、
その時の模様を紹介させて戴きたいと思います。
ドイツの将校の格好をした方がエンジンをかけているところは
なんともイイ感じでした。
では、これからもよろしくお願いいたします。
本物
いいなあ、僕も本物を見てみたいです。
本物を見て初めて分かるってこと、ありますよね。
あ、ここはこうなっていたんだ。へえ、本物はこんなにゴツいんだ。とかね。
で、本物を見ると、また模型を作りたい気持ちがドンドン沸いてきますしね。
それにしても、静岡の方はうらやましいな。
模型関連のイベントに行きやすいし、自衛隊の駐屯地も多いし。
気候は暖かくて住みやすそうだし。
シュビムワーゲンの動画、また見せてくださいね。

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プロフィール

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Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
http://bravo-1.wix.com/home

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