ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

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不定期連載ノスタルジックプラモデル 44

Category: ノスタルジックプラモデル  
マルサン 1/5 驚異の人体&モデルガン ルガーP-08

小学生のヒロナリ君は友達の家はもちろんのこと、
そこに同年代の子供がいなくても、ご近所の家に勝手に
どんどん遊びに行っておりました。
顔見知りのおじさんやおばさんが相手してくれるのをいいことに、
自分の家同様に上がりこんでは、お菓子など頂いておりました。
(どあつかましい奴やのう)

ヒロナリ君の実家は、岐阜の田舎町、
池田町の商店街にある菓子屋でした。
小さな通りを挟んだはす向かいに、ちとせという食堂がありました。
今では仕出しが中心ですが、当時は寿司、うなぎから、
カレーライス、カツ丼と何でもござれの食堂でした。
ここにも同年代の子供はいないのに、ヒロナリ君は
しょっちゅう入り浸っていました。
というのは、ここにはお店のお客さんのために、少年サンデー、
少年マガジン、少年キングの最新号が常に置いてあり、
当時我が家にはなかったカラーテレビがお店にあったからです。
タダでマンガを読み、巨人の星を見せてもらうために、
夜遅くまでいたものです。
(やっぱり、どあつかましい奴やのう)

ちとせには、リョウちゃという当時20代前半の
跡取り息子がいました。
リョウちゃはおじさんというには若く、兄ちゃんというには
歳の離れたアンちゃんで、ヒロナリ君をかわいがってくれました。

あるとき、ちとせの居間のタンスの上に、ヒロナリ君は
プラモデルの箱を発見しました。
見せてもらうと、それはリョウちゃが作りかけにしていた
人体模型のプラモデルでした。
30センチか40センチくらいのクリアパーツの体の中に
骨格や内臓が再現された、理科室の人体模型の
ミニチュア版といった感じのものでした。
ヒロナリ君はたちまち興味をおぼえ、
「これ、作っていい?」
とリョウちゃに聞いていました。

リョウちゃに許可をもらったヒロナリ君は、
さっそくちとせの居間で店を広げました。
けっこうよく出来ていて、肋骨の下に肺があり、その奥に
心臓や胃があったり、頭蓋骨をパカッと開くと脳みそが
入っていたりと、ややグロテスクながら、図解ではわかりづらい
立体的な位置関係がよくわかるとても教育的な模型でした。
ただ、後で分解組み立てできるように、それぞれの臓器同士は
接着せず、立体パズルのようにはめ込まねばならず、
うまく体内に納めるにはコツが要りました。

それはそれで面白かったのですが、タンスの上にはもうひとつ
ヒロナリ君の興味を惹く箱が載っていました。
それはモデルガンの箱でした。

モデルガンというものが世の中に存在することは、マンガ雑誌の
通信販売の広告で知っていましたが、実物を見るのは初めてでした。

ルガーP-08。

コンバットや望月三起也のマンガが大好きなヒロナリ君は、
ひとめでルガーだとわかり、興奮しました。
フタをあけると、ずっしり重いドイツの軍用拳銃が出てきました。
すごい!
本物みたい!
というか、もう本物だよコレ!

まだ銃刀法改正前だったので、そのルガーは金属製でありながら、
黒い肌で、銃口も開いていました。
そのひんやりした鉄の感触、
(ホントは鉄じゃなくて亜鉛合金だけど)
ズシリと重い重量感、ジャキン、ガシャンという操作音、
手にまとわりつくガンオイルの匂い、
どれをとっても本物そのものでした。
(本物、見たことないくせに)

それまで遊んでいたブリキやプラスチックのピストルとは
ぜんぜん次元の違うものでした。
男の子は誰でも拳銃や機関銃などに興味を持つものですが、
ヒロナリ君は特にそういうものが大好きだったので、
このルガーに夢中になりました。
それからちとせに遊びに行くたび、このルガーを
見せてもらいました。

握ったとき、親指の先端にあたるところにある小さなボタンを押すと、
弾倉がスルリと抜けてきて、金色の弾丸を一発ずつ弾倉につめます。
弾倉を戻し、銃の上にあるトグルに指をかけてスプリングの力に
逆らいながら上に引き上げて、パッと離します。
ジャキン!と音を立ててトグルが前進して、
初弾を薬室に送り込みます。
続けて同じ操作をすると、弾丸が次々に排莢されます。

いやあ、たまりません、このメカニズム。
少年の心はクラクラするくらい揺さぶられました。

しかしこの後、悲劇が訪れます。

箱に入っていた分解図がいけないんです。
よせばいいのにヒロナリ君は、ルガーの分解を試みたのです。
ふたつみっつ部品をはずしたところで、ピンッ!という音と共に
小さなスプリングが飛び出しました!
ああっ、どこへ行った!?
探さなきゃ!

ところがどんなに探しても見つかりません。
困ったなあ、リョウちゃに怒られるかなあ。
分解なんかしなきゃよかった。
いくら後悔しても、後の祭りです。

困ったあげく、ヒロナリ君はちとせのおばちゃんに針金を出して
もらい、それを釘に巻きつけてスプリングを作ろうとしました。
普通の針金に弾性なんか無いことなど小学生にわかろうはずも無く、
スプリングはうまく作れません。
四苦八苦しているところに、
「何しとんの?」
と、リョウちゃが来てしまいました。
万事休す!

仕方なく、おずおずと訳を話すと、リョウちゃは苦笑しながら、
「針金なんかでスプリングは作れんで、まあええわ。」
と言って、許してくれました。

今、思い返してもほろ苦い思い出です。
ごめんね、リョウちゃ。

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Comments

懐かしい
すごくよくわかります。

僕も銃が大好きでいろいろ持ってました。

子供ってどうしてでしょう分解したくなるんです。今でもですが(笑)

銃にも分解の手順がありそれを守れば難なく分解、組み立てができますが図だけで手順など書いてありません。

そうとはつゆしらず「ピンッ」と飛ばしちゃうんだよね。

そして何故か不思議、どれだけ探しても飛ばしたスプリングは二度と見つかりません(汗)

先週はヒロナリさんのブログを去年より読んでいました。とても参考になりました。ノスタルジックプラモデルを読んでるとすごく懐かしく思えてコメントさせて頂きました。

またよろしくお願いいたします。
なくすんです
モデルガンのスプリングだけでなく、プラモデルのパーツも必ずなくします。必ずです。今でもです。(笑)
そして、なくしたパーツは絶対出てきません。仕方なく、なくしたパーツを自作したりします。次に別のキットのパーツをなくして探していると、以前なくしたパーツが出てきたりします。泣けてきます。
モデラーなら誰もが経験あるはずです。
タミヤの人形改造コンテストの初期の頃、「消えた部品を必死に探す」という作品がありました。
ウォーターラインシリーズの空母に付属している飛行機を持った少年が、四つん這いになってコタツの布団をめくっているというものでした。思わず笑いながらも、深く共感したものです。

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プロフィール

bravo-1

Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
http://bravo-1.wix.com/home

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