ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

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お芝居日誌 8

Category: 演劇  
千秋楽!

本番1週間くらい前、チケットの売れ行きが悪いので、
みんなもっとがんばって売るようにと、ハッパをかけられました。
でも、おじさんが売ったチケットは、たった11枚。
申し訳ない。
人にモノを買ってもらうのが、どうにも苦手で。

それでも、他のみんなががんばって売ってくれたおかげか、
初日の土曜日は8割くらい客席が埋まりましたし、
日曜はほぼ満席になりそうだという話です。

演出の三島さんは、ギリギリまでセリフを追加したり、
変更するので、キャストもスタッフも大変です。
小栗と照手の再会のシーンもセリフが追加されたらしく、
本番1時間前にまだ練習していました。
おじさんも、カーテンコールのとき挨拶するよう、本番前日に
急に言われ、挨拶の文面を考えねばならず、あたふたしました。
そういうことは、せめて3日前に言ってよね。

みんな衣装を着て、メイクも済まして、
午後1時半、客入れが始まりました。
ロビーは長蛇の列だそうです。
予想以上のお客さんが入り、600席の会場が完全に満席になり、
補助椅子まで出したのですが、なんとそれでも入りきらず、
やむなく帰っていただいた方まで出たそうです。
ワオ!

本番5分前、41名のキャスト全員が舞台に集まり、
気合を入れました。
ただ、大声を出すと緞帳の向こうの客席に聞こえるので、
小声でですが。

全員がそれぞれ所定の場所に待機して、さあいよいよ始まります。

エミが扮する講談師の語りで幕が開きます。
この役は他のキャストとのからみが一切無いので、本人は不平を
漏らしていましたが、エミはさすがに実力があるので、
うまくお客さんの心をつかみ、物語世界へ導いていきます。

幕が上がって30分ほど、そろそろおじさんの役、
池野庄司の出番です。
池野は小栗の家来だったのですが、小栗が死んだあと商人となり、
偶然井戸で水を汲む小萩(照手)に出会います。
舞台に出ると、満席のお客さん。
でも、集中が切れるといけないので、客席は見ているようで、
見てません。

初めは、子供たちとの会話。
練習では彼女たちはよくセリフを忘れたり、段取りを
間違えたりしていましたが、さすがに本番では集中していて、
テンポよく会話が進み、実に上手です。

小萩が現れ、池野が
「あなたさまは、照手姫様ではありませんか。」
と訊ねるシーン。
おじさんは目立ちたがりなのか、気がつくと、
ついつい舞台の前面に立とうとしてしまいます。(笑)
演出に、立ち位置が照手と逆だろと言われたので、
照手より前に出ないよう気をつけます。
何のミスも無く、このシーンは終わり、退場します。

袖に戻ると、暗転幕が下りて、舞台転換。
スタッフの手によって、よろずやのセットが組まれます。
その間、講談師の語りで場をつなぎます。

ふと見ると、照手がはいつくばって
「あー、どうしよう!」
と言ってるじゃありませんか!
「どうしたの?!」
「ぞうりが足に当たって、平台の下に入っちゃったの!」
照手は次のシーンにすぐ出なければならないのに、
小道具のぞうりが平台の隙間に入り込んでしまったのです!
あわてておじさんも腹ばいになって、隙間に手を突っ込んで
探しましたが見つかりません。
もう時間が無い!
見つからないまま、照手は位置につきます。
そのとき、袖でスタンバイしてた村のおばあちゃん役の方が、
言いました。
「私のぞうりを代わりに使ったら?」
おじさん、すぐぞうりを受け取って舞台に走りました。
「照手ちゃん、ぞうり!」
「え、どこ?」
「ここに置いたから!」
「えっ、違う、場所こっち!」
あとは照手に任せて、おじさん袖に戻ろうとしたら、
舞台の地明かりが落とされて真っ暗になりました。
うわ!何にも見えん!
早く戻らないと、暗転幕が上がって姿をさらしてしまう!
走って戻りたいのですが、舞台に段があるので
つまずいて大きな音を立てるわけにはいきません。
闇の中、手探りでゆっくりと、でもできるだけ早く戻りました。
どうにか間に合い、暗転幕が上がり、何事も無かったかのように
次のシーンが始まりました。
ほっ。

いやあ、生の舞台って何が起こるかわかりません。
ホント、ギリギリの綱渡りをやってるようなモンです。

池野の2回目の登場シーンも何事も無く、
練習どおりきちんとできました。

その後、いったん楽屋に戻って着替えます。
池野は再び、元の姿に戻った小栗の家来になって、
小萩に小栗からのお召しを伝えに行くという設定です。
そのため、立派な衣装を着て刀まで下げています。
せっかく立派な衣装なのに、このシーンは
ものの1~2分で終わります。
なんだかもったいないなあ。

これでおじさんの出番は終了。
後は照手と小栗が再会して、カーテンコールを残すのみです。

袖で小栗と照手の再会シーンを見ていたら、セリフが途切れて
なんだか不自然に長い間をとってるじゃないですか。
このシーンも直前にセリフが増やされたので、
それに従ってやってるだけなのかなあと、思っていましたが、
実は小栗がセリフを間違えてしまっていたのです!
後で聞いたのですが、小栗がもっと後に言うべきセリフを
先に言ってしまったので、照手が答えることができなくなって、
シーンとした間が続いていたのです。

結局、照手がアドリブを入れてセリフをつないで、
どうにか話を元に引き戻しました。
照手、偉いっ!

おじさんも経験ありますが、ああいうとき役者は頭が真っ白になり、
観客やスタッフのすべての視線が自分に集中しているのを感じ、
でも何も思い浮かばず、テンパってしまいます。
だからといって取り乱すわけにもいかず、平静を装うのが精一杯。
今回みたいに、相手役がうまく取り繕ってくれたりしますが、
自分ひとりのモノローグなんかでこれをやらかすと、最悪です。
まさに役者にとっての悪夢(笑)
おじさんもこんな事になるんじゃないかという不安を
いつも抱えて舞台に立っています。

危ういながらもどうにか無事に幕は下りて、カーテンコールです。
キャスト全員ズラリと舞台に並んで、お客さんの拍手を受けます。
打ち合わせどおり、おじさんが一歩前へ出て挨拶をして、
緞帳が下りてきます。
下りきった瞬間、全員が
「お疲れ様でしたっ!」
と口々に叫び、握手したりハイタッチしたり抱き合ったりします。

いやあ、この瞬間がいいんだなあ。
5ヶ月間続けてきた練習が結実した達成感と開放感。
みんな高揚してます。
でも、これで終わりなんですよね。
もう次の木曜日は稽古が無いんです。
そう、芝居の本番を迎えるってことは、
その芝居とサヨナラすることなんです。

この芝居を再演することは、たぶん無いでしょう。
万一あっても、今回のキャストと同じメンバーではないはずです。
だから芝居はその瞬間一回限りで消えていく儚いものなのです。
たとえ録画しても、それはあくまで記録であって、
作品じゃありません。
それだからこそ、芝居はいとおしく、稽古がどんなにつらくても
終わってしまえば、またやりたくなるんです。

「青墓の小萩」にかかわったすべてのキャスト、スタッフの皆さん、
本当にお疲れ様でした。
観に来てくださったお客様、本当にありがとうございます。
またいつか、ステージでお会いしましょう。

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テーマ : 演劇    ジャンル : 学問・文化・芸術

Comments

はじめまして
『青墓の小萩』お疲れ様でした。
はじめまして…というかスタッフの一人です(汗

どこかの劇団の方だと思っていたので、名前で調べたら次の舞台でも出てこないかな?と検索したらこちらに辿りつきまして。

私は今回初めて市民創作劇のお手伝いをしたけれど、ほとんど子供と遊んだだけで終わりました(苦笑
そのせいか子供たちの名前はわかるけど、大人の出演者の方の名前と顔が一致しません。役名で覚えたり、お話しをした方だけ覚えたり。

8月から始まり2月までの練習をコソッ (‥∥壁 っと覗いてきたので、なんだか終わってホッとしたのと寂しい気持ちで複雑です。

これからも素敵な声とお芝居でみんなを楽しませてください!

カキコミしていいものか悩んだけど、つい書いてしまいましたm(__)m
お疲れ様でした
文化事業団の方ですよね?
たいへんお世話になりました。
いつも夜遅くまで稽古に付き合ってくださり、ご苦労様でした。

正直言って、僕も参加者の顔と名前が一致しません(笑)
稽古が始まった頃はみんな名札をつけていましたが、離れた席の人の名札は読めませんし、立ち稽古が始まったら名札は取っちゃったしで、半分以上の方の名前が分からないまま稽古をしておりました。
当日用パンフを見て、初めてこの人こんな名前だったんだと分かった次第でして(笑)
またいつか市民創作劇があるときは、お世話になるかもしれません。そのときは、よろしくお願いします。
お世話になりました!
お疲れ様でした~!!
いゃ~本番が終わって
「10日も経つというのに」(←甲斐の台詞風に読んでください)
まだまだ余韻に浸っているきりんの親子です。
何から何まで素敵な舞台でしたよね~☆
池野さま、練習当初より素敵な演技とお声に
母娘は秘かに憧れておりました…照
池野さま始め皆さま、本当にお上手でいらっしゃって…
たくさんの事を勉強させていただきました。
知らない土地での参加に不安でいっぱいでしたが
皆さまに温かく支えていただいて
本当に楽しく参加させていただきました。
ありがとうございました。
また機会かありましたら皆さまと一緒の舞台に立ちたいです!なんちて(^_^.)
また皆さまにお会いしたいです!!
僕も余韻に浸っております
そうですか、僕も仕事中、自分のセリフを頭の中で始めから繰り返して反芻したりしてます。

面白い芝居や映画を観たときは、翌日まで余韻が残ったりしますが、残るのは長くても2日くらいです。
でも、自分自身が舞台に立つと1週間や10日は余韻が残りますね。だから、芝居は観るよりやるほうが100倍面白いのです。

「母娘は秘かに憧れておりました」って、そういうことはもっと早く言ってくださいな。僕もちゃんと対処しましたのに。(何をどう対処するつもりや?)
お疲れ様でしたね
ヒロナリさん。ご無沙汰しております。

なにやら、「声」が御宜しいようですね~(^O^)モテモテだったんじゃないですか!?(笑)


舞台は、本当に一発勝負ですから、けっこうハプニングがありますよね!!私も、はるか昔、舞台に関わった時大変でした。

でも、怪我が影響せずに良かったですね。(^_^)v一度拝聴したいですね~(笑)なんてね。
モテモテでしたよ
特にあやのちゃんとちひろちゃんとは、とても仲良くなりました。
ただし、二人とも小学生ですが(笑)
頼みもしないのに肩を揉んでくれたりしてね。
出番の無いときは、よく一緒に遊んでおりました。

練習の時には一度もおきなかったようなミスが出るのが、本番の舞台です。でも、何がおきようと絶対に芝居を止めるわけにはいきません。
だからあんなに緊張するし、やり終えた後の喜びが大きいんですね。

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プロフィール

bravo-1

Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
http://bravo-1.wix.com/home

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