ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

美濃の蘭学事はじめ―江馬蘭斎伝― 6

Category: 演劇  
千秋楽!

公演が終わって、早くも1週間たちました。
芝居の本番の日ってお祭りなんですよね。
終わってしまうと、また日常が始まります。
終わって数日は、仕事中も当日の記憶を反芻したりして、なかなか日常に気持ちをリセットできません。
でも、さすがに1週間たつと、もうすっかり日常に戻りました。
なんだかさみしいな。

さて、二日目当日、おじさんは大垣市の会場まで電車で出かけました。
この日は終わった後、打ち上げがあるからです。
この日も前日と同じように、みんな早めに楽屋入りしてました。

舞台に行くと、京都のシーンのキャストたちが自主練習してました。
見ていたら自分もやりたくなってきました。
なにしろ今日が最後、やりたくてももう明日からはできません。
さっそく、八重とまつを呼んできて、プロローグの練習を始めました。
ちょうどクマさんも来たので、入ってもらいます。
クマさんは骨折した大工の仁吉を運び込む役です。
蘭斎先生が、クマさんに
「お前たち、肩を押さえててくれ。」
というと、見ていた演出やまわりのスタッフから笑い声が上がりました。
本来ならクマさんは仁吉の肩を押さえるところなのですが、ボケをかまして、
そばにいた仁吉の女房まつの肩を押さえたのです。
「それ、いい!それ本番でやって。」
と演出が言い、急遽このギャグが追加されることになりました。

そうこうしているうちに11時、早めの弁当を食べ、着替えとメイクにかかります。
二日目はチケットの売り上げがよく、満席になるはずです。
開場の30分以上前からお客さんが、受け付けに並び始めたそうです。
よーし、気合が入って来たぞ。
昨日と同じように15分前くらいにスタンバイに入ります。
お客さんが多くて駐車場が込み合っているので、開演は5分押しになると連絡が来ました。
さあて、そろそろ幕が開くぞ。

1時35分、最後の舞台の幕が開きました。
半年間練習してきたこの劇も、この1回が最後の1回です。
もう2度とやることはないでしょう。
この特別な時間を心に刻みつけるつもりで舞台に臨みます。

「痛えよお、何とかしてくれえ!」
大声でわめきながら、仁吉が診察室に運び込まれてくると、
それだけで客席からくすくす笑いが聞こえてきました。
お、今日は昨日より反応いいぞ!
仁吉「じゃ、じゃあなんで目の前が真っ暗なんだっ!」
八重「目ェつむってりゃ暗いでしょうよ。」
ここでドッとウケました。
いいぞ、いいぞ、すごくやりやすいぞ。
クマさんがボケてまつの肩を押さえると、ここでもドッとウケました。
ツカミはOK、お客さんを完全にこちらに引き込めました。

続いて、まつがおんぶしている仁吉を取り落すシーンでもウケて、
ナレーターの「お大事に。」という声に、二人してペコリと頭を下げると、
思いがけず、ここでも笑いが起きました。
よーし、オープニングでの仁吉の役目は見事果たせたぞ。

次の出番まで上手花道の奥で待機します。
ちなみに、客席から見て舞台の右側を上手(かみて)、左側を下手(しもて)と呼びます。
花道とは、舞台左右の手前から、舞台に通じる短い通路のことです。

芝居は進行し、仁吉の2回目の出番が近付いてきました。
道具箱を肩に担ぎ、出のタイミングを計ります。
蘭斎先生と弟子の巳之助が茶店の縁台に腰を下ろしたところで、仁吉は花道から登場します。
仁吉「おおっ、先生!」
蘭斎「ああ、仁吉か。どうだ、その後、足のほうは。」
仁吉「へいっ、おかげさんですっかり良くなりやした。」
ここで、ひざをポンッと叩き足をピョンと跳ね上げると、またもちょっと笑いが起きます。
よねが登場して、昨日ウケた今いくよくるよのギャグも、きちんとウケました。
巳之助が退場する時、仁吉が持っていた団子を奪い取っていくところもウケ、
狙っていたところはすべてウケて、自分の役目はきちんと果たせました。
こうやって、お客さんの反応があると本当にやってて楽しいですね。
これで病み付きになるんですよ。

芝居の終盤、蘭斎先生のセリフが少しつかえましたが、どうにか切り抜け、無事幕は下りました。
皆さん、お疲れ様でした!

終演後ロビーに出てお客さんを送り出すと、メイクを落とし、着替え、小道具を片付けます。
大道具の撤収はスタッフさんに任せ、ちょっと申し訳ない気分を抱きながらも、
キャストたちは、会場内にあるレストランで打ち上げです。
飲み物食べ物はバイキング方式ですが、子供もいるのでここではアルコールはありません。
大人たちのお楽しみは、この後の第2次打ち上げです。

駅前の新しくオープンした居酒屋へ会場を移して、大人たちのための打ち上げの開始。
生ビールでカンパーイ!
ぐびぐびぐびっ、ぷはー!
いやあ、これですよこれ!
これがやりたくて、芝居やってるようなもんでして。
日常とは全く違う異空間で、現実世界とは別の世界を構築して、
その時間だけ観客を劇の世界へ引き込んでいく。
そうやって一本の舞台を終えた後の達成感を、みんなで分かち合う。
楽しいなあ、ホント。
みんな、笑ってます。
みんな、しゃべってます。
これがあるから、また芝居やりたくなるんだよなあ。
皆さん、ありがとうございました。
また、次の機会にお会いしましょう。

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テーマ : 演劇    ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
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