ヒロナリさんのモケーな日々

ミリタリー系のプラモ、フィギュア、ディオラマの製作過程を紹介します。写真をクリックすると大きな画像が見られます。

不定期連載 ノスタルジックプラモデル 65

Category: ノスタルジックプラモデル  
タミヤ 1/35 イギリスSASジープ

とても楽しいプラモデルでしたっ!!
基本的にプラモデルを作っているときは楽しいものですが、
このSASジープは、本っ当にっ楽しかった!

SASジープ

もともとヒロナリ君はジープが大好きだったので、1974年これが発売されたときはすかさず買いました。
でも、正直SASって何だか知りませんでした。
箱に大きくスペシャルエアサービスと書かれていますが、当時中1のヒロナリ君には読めませんでした。
辞書を引け、辞書を!

まあ、読めなくても問題ありません。
発売前にタミヤニュースの新製品紹介のコーナーで、詳しく解説されていましたから。
スペシャルエアサービスは、特殊空挺部隊と訳されています。
要はイギリス陸軍の特殊部隊で、MBジープやシボレートラックなど2~3台でチームを組み、
ドイツ軍の飛行場や補給路にゲリラ攻撃を仕掛けるのが任務でした。
あのテレビドラマ「ラットパトロール」のモデルになった部隊です。

キットはそれ以前に発売されていたMBジープを基にしていますが、細部が多少違います。
実車では太陽の反射光で敵に発見されるのを防ぐため、ウインドシールドは取り外されていたので、
キットでもオミットしてあります。
それから、通風を良くするためにフロントグリルのステーを2本残して切断してあり、
また、オーバーヒートした時、沸騰した水蒸気を逃がさないための筒状の復水器が取り付けてありますが、
これらもちゃんと再現してあります。
また、MBジープではエンジンフードは開閉式でしたが、SASジープはエンジンフード上に
大量のジェリカンを積んでいるため、エンジンフードは固定されてエンジンパーツ自体もオミットされています。
その代り、付属の装備品がてんこ盛り。
これを取り付けるのが楽しかったんだなあ。

エンジンフード上だけでなく、後部のカーゴスペースにも山のようにジェリカンを積んで、
それを固定するための枠は、付属の0.3ミリのプラバンを細長くカットして自作するようになっていました。
このちょっとしたディテールアップ工作が、なんだかマニアックで楽しかったのでした。
他にも弾薬箱、擬装用ネット、毛布、雑納、スコップ、水筒、サンコンパス、砂からの脱出用のサンドチャンネル、
さらにはスペアタイヤが2本と、載せきれないほどの装備品が付いてきます。
これらは決まった置き場所はないので、説明書のイラストを参考に、自分がSAS隊員になったつもりで
狭いジープの車内に配置していくのです。
これがワクワクして楽しいったらありゃしない。

それから武装が凄い。
おなじみのM2ブローニング重機関銃、丸い弾倉を装着した航空機用のビッカース連装機銃、
ブレン軽機にトンプソン、おまけにドイツ軍から分捕ったシュマイザーまでついてます。
これらをどこに配置するかも楽しい悩みどころです。

そして、付属の人形がカッコいい!
半ズボンにゴツイ手袋、アラブ人がかぶる白い布を頭にかぶりモジャモジャのあごひげ。
とても軍人には見えない、冒険家か盗賊のようなワイルドでアウトローっぽい雰囲気の人形たちでした。
ちなみに頭にかぶる布は「クーフィーヤ」といって、箱には「ターバン」と書かれていますが、
明らかな間違いですね。
とは言え、「クーフィーヤ」といっても誰もわからないでしょうから、
あえて「ターバン」と表記したのかもしれませんね。

唯一残念だったのが、ヘッドライトのガラスがクリアパーツではなかったことです。
ウインドシールドがオミットされていたので、同じクリアランナー枠のヘッドライトも一緒に
オミットされたのでしょう。

軍用車両模型というものは、もともと独特の魅力がありますが、
そこに人形や様々な装備品を追加することによって模型としての見せ場が増え、
過酷な環境や困難な任務にまでイメージが膨らみ、その魅力が倍加します。
別売りのパーツや自作なんかしなくても、箱に入っているパーツだけで十二分に楽しめるので、
当時350円の定価はとても安く感じられました。
今までに作ったタミヤのMMシリーズの中で、
このキットが一番ワクワク度が高かったんじゃないかと思います。

まだ作ったことが無い方は、一度作ってみてください。
なんせ45年も前のキットですから、現在のレベルで見るとどうしたって見劣りする部分がありますが、
ここはあえてディテールアップなんかしないで、ストレート組みするのが正解でしょう。
CADなんか無かった時代のタミヤスタッフの情熱と、当時このキットを作った
MMファンの感動が味わえます。
いやあ、プラモデルって本当にいいもんですね。



不定期連載ノスタルジックプラモデル 64

Category: ノスタルジックプラモデル  
タミヤ 1/35 ケッテンクラート

久しぶりのノスタルジックプラモデルであります。

ケッテンクラート。
この妙ちくりんな車両、AFVモデラーなら誰でも知っていますが、
一般の人はどれだけ知っているでしょう?

ケッテンクラート


第2次大戦中、ドイツは大小さまざまなハーフトラックを作りましたが、
こいつが最小サイズのハーフトラックです。

1973年、当時中学1年生のヒロナリ君は、すでにこの車両のことを知っていました。
いや、知っているというより、一度だけ見たことがありました。
それは、小学生の時読んだ望月三起也のマンガ、「最前線」のトビラ絵ででした。
主人公ミッキー熊本軍曹の後ろに小さく描かれていたヘンな車両、
ありゃ、いったい何だ?
オートバイのようなハンドルがついてるのに、後部はキャタピラ、こんなの戦争映画や
コンバットでも見たことないぞ。
登場したのはトビラ絵だけで本編には出てこなかったので、詳しいことは何もわかりませんでしたが、
その風変わりで魅力的なスタイルは、ヒロナリ君の脳裏にインプットされたのでした。

そして中1の夏、あのへんてこな奴がタミヤの新製品として発売されたのです。
へえー、あいつはケッテンクラートっていうんだ。
こりゃあ買わずばなるまい。
なんだか有名になった芸能人をデビュー前から知っていたような、ちょっと得意げな気分で
河村模型店に向かったのでありました。

箱絵のイラストはBMWサイドカーの箱絵とよく似た構図です。
進行方向こそ逆ですが、ほぼ真横から車両を描き、傍らを二人の歩兵が歩いています。
ただ、ヒロナリ君お気に入りの大西将美さんの筆でないのが少々残念でした。

このキットは、それまでのMMシリーズには無い新しい試みがされていました。
それはエンジンがダイキャストで出来ていたということです。
小さな模型にも重量感を出そうという試みですが、1/35のエンジンパーツは小さなものなので、
たいした重さにならず、正直あまり目的を果たしているようには思えませんでした
そのせいか、コストの問題からか、しばらくしてエンジンはプラパーツに置き換えられました。

また、サイズが小さすぎるので、従来のポリ製のキャタピラではなく、プラの一体成型でした。
この方がキャタピラのたるみが自然で良かったのですが、パーティングラインを落とすのに難儀しました。

組み上がったモデルはとても小さく、でもそのユニークな構造がとてもメカニカルで
かわいらしくもカッコよかったです。
オートバイのフロントフォーク、ドイツ軍伝統の複合転輪、後ろ向きに座るリアシート、
いかにも機械好きのドイツ人が作りそうな面白いカタチをしています。
これに似た車両は、古今東西どこの国にもありません。
唯一無二です。
ヒロナリ君はもともとスタンダードなものよりちょっと変わったものが好みだったので、
すっかりケッテンクラートのファンになってしまいました。

このキットにはドライバーのほか歩兵が2体付属していました。
足元がブーツではなくてレギンスを巻いていて、へえ、こんな装備もあったんだと
新しい発見でした。
そういえば、よく見ると襟元も詰襟ではなく開襟シャツみたいな形をしています。
軍服や装備品も戦争の進行に従って少しずつ変わっていくものだと、タミヤの模型によって
ヒロナリ君は知ったのでした。

ひとつ残念だったのが、兵士が被っている規格帽です。
キューベルワーゲンに付属している人形の山岳帽がすごくカッコよかったので、
あんなのを期待したのですが、こっちの規格帽は後ろがつぶれてなんだかくたびれた感じで、
ちょっとがっかりでした。

その後、高校時代に観た映画「遠すぎた橋」にケッテンクラートが登場しました。
林の中で連合軍の猛砲撃に耐えているドイツ軍部隊のシーンの中に、チラリと映りました。
残念ながら動いてはいず、登場した時間もほんの数秒でしたが、
スクリーンの中に見つけた時は、
「あっ!ケッテンクラート!!」
と、うれしくなりました。

動いているケッテンクラートといえば、映画「プライベートライアン」です。
敵の戦車を引き付けるオトリになるため、片側のキャタピラを浮かせて
コーナーを曲がっていく姿に思わず
「すげえ。」
と、つぶやいたものです。

20代の頃、エッシー1/9のケッテンクラートも作ったのですが、
それはまたいつかご紹介します。


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D社様 T邸の制作 2

Category: 建築模型オフィスブラボーワン  
2階の制作

T邸の白模型、今日は2階の制作です。

2階床

まずは床のパーツを切り出します。
図面のライン通りに切ればよさそうなものですが、現実にはそう簡単にはいきません。
図面上の壁の厚みと材料のスチレンボードの厚みに差があるからです。
両方とも約3ミリですが、微妙に違いますし、スチレンボード自体も個体によって厚みに
ばらつきがあるので、出来上がっている1階の壁を基準に、現物合わせで微調整が必要です。
また、階段の開口部も、現物合わせでズレが生じないようにします。
うまく切れたら図面をはがし、シャーペンで内壁がくる位置のアタリをとっておきます。

壁パーツ

2階の壁を切り出しますが、図面では掃出し窓の開口部がバルコニーに隠れているので、
忘れないように赤いラインを描き込んでおきます。

2階外壁

床と四方の外壁が出来ました。
やはりこの時点で窓も接着してしまいます。

基準壁

1階と同じように、まず壁を2面立てて基準とします。

2階ホール

階段を昇りきった2階のホールには作り付けのカウンターがあるので、それも再現しておきます。

2階完成

2階が完成しました。
これに屋根を付ければ、建物は完成です。

北西面

ここまで来れば残っている作業は、目隠しの格子と、外構だけです。
すべて完成したら、外で写真を撮ってみました。

北西面

南東面

1階

2階

外溝

いかがでしょうか。
外溝のグリーンが映えて、白模型には独特の美しさがあります。

より多くの完成写真をブラボーワンのサイトに掲載しています。
よろしければこちらもご覧ください。

この模型はお施主様へのプレゼント用で、お届けしたところ大変喜んでいただけたとのことです。
D社様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


テーマ : お仕事日記    ジャンル : ビジネス

D社様 T邸の制作 1

Category: 建築模型オフィスブラボーワン  
今回は白模型です

岐阜市の設計事務所D社様より、白模型のご依頼をいただきました。
白模型とは、その名の通り外も中も真っ白な模型です。
素材感を表現しないぶん、建物のフォルムや間取りが純粋によく分かります。

展示台パーツ

まずは展示台から作ります。
お見積りの段階では1/50でしたが、この建物は普通より大きいので、
ご注文の時点で1/75に変更になりました。
このことによって全体がA3サイズに納まり、バランスがよくなりました。

5ミリのスチレンボードでパーツを切り出しますが、スチレンボードはすでに反っているので、
内部に矯正のための補強を入れます。

展示台

今回は敷地のすぐ外側に水路があるので、それも再現しておきます。

基礎

で、今回厄介なのが、敷地がGL(グランドライン・地盤面)より50センチかさ上げしてあり、
インナーガレージやアプローチがスロープになっていることです。
しかもスロープは場所によって角度が微妙に違うので、
それをきちんと再現するのにかなり手間取りました。
図面上のどの地点がGLプラス何センチになっているか正しく理解していないと、
立体にした時つじつまが合わなくなり、壁を立てられなくなってしまいます。
作業開始からここまで作るのに、まる2日かかってしまいました。

窓接着

展示台が出来たら、外壁を作ります。
1/75でプリントアウトした図面をスプレーのり55でスチレンボードに仮止めして、
壁ごとにカッターで慎重に切り出し、図面をはがします。
窓は塩ビ板にマスキングテープを貼り、窓枠を切り取り、
白のスプレーで塗装します。
壁を立ててからでは窓を接着しにくいので、この時点で窓は接着してしまいます。

壁パーツ

今回面倒なのが、この小さな窓です。
1/75サイズで6ミリ角の小さな窓を、いくつも作らねばなりません。

壁パーツ

とりあえず1階外壁が出来ました。
ここまでは立面図があるので図面のライン通りに切り出せばよいのですが、
内壁は図面が無いので、自分で図面から寸法を拾って作らねばなりません。

基準

壁を立てる時はいつもそうしているのですが、どこか一か所壁を2面立てて、
水平垂直の基準としています。
この最初の2面をどこに持ってくるかが考えどころで、後の作業を頭の中でシュミレーションして
最も合理的な位置を探し出します。

1階内壁

その基準面をもとに、内壁を現物合わせで立てていきます。

1階トイレ

これはトイレです。
簡単なものですが便器も作っておきます。

見落とし

げ!
大変なことに気が付きました。
開口部を一つ開け忘れてましたああ!
接着した壁をいまさら外すのは無理なので、この状態で開口するしかありません。
まず、シャーペンで開口ラインを壁の両面に描き込みます。
展示台ごと立てて、ほかの部分を壊さないよう気を付けながら、
慎重にカッターを入れます。

リカバー

はああ、どうにかうまくカットできました。
人間のやることですから見落としもあります。
それをどうリカバーするかも技術のうちです。

階段

これは階段。
手すりは窓と同じように、塩ビ板にスプレー塗装しています。

植栽

植栽は基本的に最後に行いますが、壁に囲まれたアプローチ内のものは、
後からではやりにくいので、壁を立てる前に接着してしまいます。

1階完成

ハイ、1階が完成しました。
ここまで来ると全体像が見えてきて一安心です。
では、次回は2階の制作です。


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中日本ハウス様 住宅構造模型の制作 4

Category: 建築模型オフィスブラボーワン  
木造軸組みの制作

最後に残ったのが木造軸組み、いわゆる在来工法ってやつです。
最初はプラ材で作ろうかと思ったのですが、塗装しなくてはならないし、
木を表現するなら木を使ったほうが手っ取り早いので、
ホームセンターで売っているヒノキの工作材を使うことにしました。

基礎

まずは、基礎を作ります。
グレーの紙を貼った3ミリのスチレンボードで、ベタ基礎を作ります。
写真なのにこうやって見ると、なんだかCG画のように見えますね。

土台接着

この上に、土台となる3ミリ角のヒノキ材を接着していきます。

土台完成

土台が完成しました。
実際にはこの上に、大引(おおびき)や、根太(ねだ)、火打土台(ひうちどだい)
といった部材が来るのですが、そこまでやると煩雑になり、
構造模型としてかえって分かりづらくなるので、そこは省略します。

壁面制作

次に壁を作ります。
実際の建て方なら土台の上に柱を立てて、1階から2階へと徐々に組み上げていくのでしょうが、
模型でそんな作り方をすると作りづらいので、ツーバイフォーと同じように
まず3階分までの壁面を作ってしまいます。
3ミリ幅の材のセンターに2ミリ幅の材を接着するために、0.5ミリ厚のボール紙を下に敷いて
接着しています。
こうすれば等間隔の空きをとってセンターに接着できます。
我ながら、よく考えました。

壁面完成

壁面が2面分完成しました。
まずこの2面を立てて、水平垂直の基準とします。

1階終了

基準をもとに1階から作っていきます。
ここでも大切なことは、材料を正確な長さで切り出すことです。
長さにばらつきがあると、隙間が出来たりゆがんだりしてしまいます。

2階終了

2階が終了しました。
比較的やわらかいヒノキ材とはいえ、これだけ何本も切っていると指が痛くなってきます。
そして、予想以上に時間がかかります。

3階終了

ようやく3階まで来ました。
写真で見てるとあっという間ですが、実際作業していると、
いつまでたっても終わらないって感じです。(笑)
面白いことに、作り始めた頃グラグラしていた壁面も、柱が増えるごとにしっかりしていき、
3階まで来ると、指で押してもビクともしないくらい丈夫になりました。
軸組み工法の強度を模型で実感できました。

小屋

小屋を組み上げて、いよいよ完成です。
うわあ、すごい密度感。
これでも実際の構造よりかなり省略しているのですが、とても精密な感じがします。
屋根の垂木(たるき)を全部つけると、内部の構造が見えにくくなるので、
あえて、奥の5列分だけとしておきました。

完成

ここまで作るのに6日かかりました。
重量鉄骨が2日、ツーバイフォーが3日なので、予想通り一番手間がかかりました。

構造模型完成

で、これを展示台に3つ並べると、めでたく完成です。
納期にもギリギリ間にあいました。
同じ大きさ、同じ間取りの建物で、3つの工法の違いが比較できる模型です。
今回いくつか初めての作業にもトライして作り上げることができ、自信につながりました。

中日本ハウス様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


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プロフィール

bravo-1

Author:bravo-1
60年生まれ。小学生の頃からの
戦車模型ファン。
でも完成品は、年に2~3点。
建築模型の事務所を開業しました。
よろしくお願いします。

建築模型オフィスブラボーワン
http://bravo-1.wix.com/home

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